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特集
もう一つの金沢に出あう 寺町寺院群「静音の小径」を歩く

もう一つの金沢に出あう寺町寺院群「静音の小径」を歩く

金沢一の繁華街・片町から犀川大橋を渡ると、街の雰囲気がガラリと変わります。住宅街の中に寺院が点在するここは「寺町寺院群」といい、加賀藩三代藩主・前田利常により、城下に散在していた寺社を3か所に集めた金沢三寺院群のひとつ。三寺院群の中で最も規模が大きく、約70もの寺社が集まっています。

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持って歩きたいパンフレットはこの2つ

より深く楽しむために入手したいパンフレットが2つ

『金沢古地図めぐり 金沢別院・寺町エリア』と『静音の小径(しずねのこみち) 寺町寺院群』で、金沢駅構内の観光案内所などで手に入れることができます。また、より深く寺町散策を楽しむなら観光ボランティアガイド「まいどさん」と一緒に歩くのがベスト。

まいどさんの申し込みは、こちらからどうぞ!
※案内日の10日前までに予約が必要で、ガイド料は無料ですが、交通費や入館料など、まいどさんにかかる実費はお支払いください。

『金沢古地図めぐり 金沢別院・寺町エリア』『静音の小径 寺町寺院群』パンフレットは下記からダウンロードできます
[パンフレットをダウンロード]

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金沢三茶屋街のひとつ・にし茶屋街

にし茶屋街はこのあたり(『金沢古地図めぐり』)

にし茶屋街から細い路地を寺町寺院群へ

にし茶屋街から始まる時間旅行

「静音の小径」はにし茶屋街からスタート。寺町寺院群には寺社が密集していますが、それでも全部をめぐると1日がかり。まずは1~2時間ほど歩いて、寺町の雰囲気を楽しんでみてください。『静音の小径 寺町寺院群』には、それぞれのお寺の説明と拝観の可否も記載されていますので便利。それぞれ趣が違う寺院を訪ね歩き、お参りをしていくことで、少しずつ気持ちがリセットされて、きっと気分も一新できることでしょう。

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芭蕉と愛弟子・小杉一笑にゆかりの願念寺

妙立寺(拝観は予約制で有料)

香林寺(拝観有料)

芭蕉句碑が建つ本長寺(建物内拝観は要予約)

旧鶴来道沿いにある六斗の広見

人気の寺院が並ぶ旧鶴来道

にし茶屋街の「西料亭組合(西検番事務所)」脇の路地を進み、国道を横断すると突き当りに忍者寺の別名で知られる「妙立寺(みょうりゅうじ)」がすぐ見えてきます。その手前には「願念寺」があります。妙立寺の正門に回ると、「旧鶴来道」に出ます。ここには願掛け寺で人気の「香林寺(こうりんじ)」や珍しいフレスコ画のある「本長寺」など、じっくりと拝観したい寺が続きます。火災の延焼防止のために設けられた「六斗の広見(ろくとのひろみ)」も必見です。

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広い通りの両側に寺院が連なる

松月寺の大桜

立像寺(本堂は金沢市指定有形文化財)

立像寺の鐘楼(金沢市指定有形文化財)

新桜坂緑地からの眺め

立派な山門と築地塀が続く旧野田道

旧鶴来道では古地図そのままに現れる道と寺にちょっと感動しながら、加賀藩主前田家墓所へ至る「旧野田道」へ。かつて市電が走っていた広々とした道の両側に立派な門構えの寺が続きます。国指定天然記念物の大桜が目を引く「松月寺」や、人骨地蔵尊の「大円寺」、飴買い幽霊伝説の残る「立像寺」など、その歴史をひもとくと興味が尽きません。また、途中、桜橋に続く「石伐坂」の上の新桜坂緑地からの街の眺望は実にみごとです。

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石伐坂(W坂)

古地図にも載っている石伐坂

井上靖『北の海』文学碑

中原中也『金沢の思い出』文学碑

長久寺境内に建つ芭蕉句碑

文学的な感性を育む町

W坂とも言われる石伐坂には、青春時代を金沢で過ごした井上靖の自伝小説『北の海』の文学碑があります。寺町で幼年期を過ごした中原中也は、後ほど向かう「神明宮」で見たサーカスの思い出から代表作『サーカス』を誕生させたといわれ、寺町五丁目緑地には中也の「金沢の思い出」の文学碑があります。さらに、室生犀星や島田清次郎など、日本を代表する作家や詩人の若かりし頃に、大いなる刺激を与えてきたのがここ寺町なのです。

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重厚な山錦楼の構え

蛤坂

国の登録有形文化財・犀川大橋

雨宝院

神明宮のケヤキ

蛤坂から室生犀星ゆかりの場所へ

旧鶴来道と旧野田道の分岐点だった蛤坂(はまぐりざか)交差点から、天狗伝説が残る「妙慶寺」や見事な木造3階建ての料亭「山錦楼」を眺めつつ、「蛤坂(はまぐりざか)」を下り、犀川大橋を右手に眺めながら、文豪・室生犀星が青年期まで過ごした「雨宝院(うほういん)」(建物内有料)へ。また、子供のころ犀星が遊び場にしていたという「神明宮」の境内には樹齢1000年以上というご神木のケヤキが空一面を覆うようにそびえています。

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金沢市西茶屋館

島田清次郎の『地上』文学碑

時間を遡って散歩をしよう

にし茶屋街に戻り、イートインを併設する和菓子屋などでひと休み。「金沢市西茶屋館」には大正時代の大ベストセラー作家・島田清次郎の資料展示室(無料)もあり、観光ボランティアガイド「まいどさん」が常駐しています。
「静音の小径」散策は寺社をめぐりながら、日本を代表する俳人や詩人、文学者にゆかりのある場所を訪ね、往時に思いを馳せることも楽しめます。戦災に遭わず、昔からの町並みが残っている金沢ならではの散歩の醍醐味といえるでしょう。

<文・写真 北陸ライター 若井憲>

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